満ちてくる時の向こうに

日曜日にシリコンを買いに大阪の日本橋に行きました。

しばらく日本橋には行ったことがなかったのですが、マニアックさというか通(つう)っぽさがなくなって、何か普通の電気街って感じになってて、ちょっと残念な感じだった。

というよりも、ガレキやフィギュアがずいぶん市民権を得たなぁ、という感じで、そこに普通っぽさを感じたのかもしれない。

ちなみに今回のタイトルは、某ビデオを題材にしたホラー映画のあの人が20年前に書いた小説のタイトル

ガンダムズもいつの間にかガンダム以外の商品を扱ってるし・・・。ジョーシンの裏でひっそりやってたころが懐かしい。


個人的にはひっそりとやってくれてた頃のほうが好きだったけどね、秘密の店って感じで(ドラクエⅢのエルフの道具やみたいな)。でも、そんな時代はもう来ないだろうね。ひっそり隠れて、なんて出来ない時代だからね。

以前も書いたけど、昔は「ファミマガ」や「ファミ通」といった雑誌があったが、知ってるものはクラスにほとんどいなかった。結果それを知る者が「情報屋」などと呼ばれ、それが一種のステータスだった。情報に価値があった。ワープゾーンや無敵コマンドなど知ってるだけで人気者だった。なぜか?

その情報を取得するインフラが未整備だったから。本屋に行かないと手に入らなかったから。そして、その目的を持たない者は、その目的のために本屋に行くことはまず無いから。結果、知る者は知り、知らぬ者は知らない状態が続くことになる。

それがインターネットの普及により、情報取得が容易になったことで、現場(現地)に行かなくても向こうから運んできてくれるようになった。それは価値観の大きな変化を意味した。

価値は「情報」から「アテンション」へと変化していった。インフラさえ整えば、情報は水、光熱のように人にとっては必要不可欠、けれど価値は限りなくゼロに近いものになってしまう。

もはや情報は水道水の蛇口をひねれば水が出るように、ソレを入手するのに労する必要はなくなった。「秘密」や「秘境」なんて現代には存在しないのかもしれない。

・・・感傷に浸ってる場合じゃない!!(情報についての話は、中途半端に終わったので、また別の機会に書きたいと思う。)

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