2010

さて、今年もあと少しで終わろうとしています。振り返ってみると主役はAppleだったのではないでしょうか。

今年はじめにiPadを発表し、賛否入り乱れる幕開けから始まり、フタを開けてみれば完全独走状態。PCはWindowsしか使ったことがない僕でも、すごいと思わざるをえない快進撃でこの1年を制しました。

Appleはその圧倒的な量産効果を武器に、価格もどんどん下げていきました。MacBook Airは8万円台で購入できたり、iPod shuffleについては5000円を切っています。

この勢いは来年もまだしばらくは続くでしょう。

一方でもう少し長いスパンで見た場合、今年は21世紀の最初の10年の最後にあたります。

政治・経済・自然、さまざまなことがこの10年に起こりましたが、ITの世界ではインターネットという徹底したオープン思想のもとで誕生したgoogleという存在が、21世紀最初の10年を制しました。

インターネットという無限に続くフロンティアを見事開拓したgoogleは瞬く間にマイクロソフトもおびえる一大企業と化してしまいました。

ですが、そのどこまでも続くかのように思われたフロンティアも、時が経ち、徐々にクローズドな空間の比率が増えていきました。さまざまな企業がインターネットに参入するようになったことで、無限のフロンティアも底を見せ始め、SNSや社内システムにおけるインターネット技術の浸透により、googleの検索からでは探し当てられない情報のボリュームが、相対的に増えてきました。ひとつの時代が終わりを告げようとしています。

一方でtwitterやFacebookなどがgoogleの前に立ちはだかりました。ページとページをつなげるインターネットから、ヒトとヒトをつなげるソーシャルネットへ、ページランクならぬ、ヒューマンランクへ。ネットはとどまることを知らず進化しています。

次の10年へとつながる波乱の2010年だったといえるかもしれません。

次の10年、いったいどんなものが台頭しどんな世界を見せてくれるのか、そんなことに思いを馳せながら、今年のブログを閉めたいと思います。

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