かくも虚ろいやすく

最近(ここ数年)、自分自身の変化に驚いています。僕は大学では工業デザインを専攻していて、どちらかというとバーチャルよりリアルな手触りが好きでした。

身近な例でいうと、パソコンアプリはCDやDVDといった物理メディアで提供されるべきでダウンロード形態なんてぜんぜん受け入れられず、写真も現像しないと気がすまないタチでした。これらは理屈でなく気持ちの部分で受け入れられなかったのです。

それがここ数年、その考えは徐々に、けど確実に変わりつつあります。テクノロジーの進化です。たとえばiPad、これ自体も優れたプロダクトなのですが、これで紙媒体の資料をなくすためには優れたスキャナも必要です。

そのスキャナに必要な機能は「優れた画質」ではありません。「すばやくスキャンできる」機能です。こういった考え方がナナメの製品を創り出すには、なかなか難しいですが、そういった製品が出ることによってそれまでの固定概念を破壊してくれるのです。

そういったさまざまな変化が、考え方を変えていきました。おかげで今ではiPadで電子読書をし、アプリはほとんどダウンロードで、物理メディアのみの提供ってなると「なんでやねん」となる始末。

人の心は虚ろいやすい・・・。

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