世代交代したゲーム少年たち その1

Wii、Xbox360、PS3、次世代機と呼ばれるこれらが発売されて、はや数年。「次世代機」という呼び名も今は昔、世界規模で見ると、Wiiが7000万台、Xbox360が4000万台、PS3が3500万台でハードの普及台数で言えば、Wiiの圧勝で異を唱える人は少ないでしょう。けど・・・

そう、けど誰もが釈然としない何かを感じていることに対しても異を唱える人は少ないでしょう。圧勝のはずのWiiだけど、本当にWiiは数字ほど普及しているのだろうかと疑いたくなるぐらいソフトの販売本数は悲惨なことになっています。

「任天堂ソフトしか売れない」。周りのソフトメーカーからはこんな恨み節が聞こえてきます。ソフトメーカーからすれば勝者なきハード戦争の時代だったと振り返る未来がすぐそこまで来ています。そして実際のところ大御所の任天堂ソフトでさえ、売れるジャンルは偏ってきているのが現実。なぜか?

Wiiはソフト以上にハードの魅力が強すぎたのです。

「ゲームはソフトが面白いから買うんです。ハードは、そのソフトをプレイするために仕方なしに買うんです。」とかつてインタビューに答えたその人は、皮肉にも任天堂の元社長、山内博さんです。

それがWiiの場合は、「Wiiリモコンが面白いから買うんです。ソフトは、ハードをプレイするために仕方なしに買うんです。」。ユーザーからはこんな声が聞こえてきそうです。そんな逆転現象が起こっています。そしてさらには、その購入したユーザーはかつてのユーザーではありませんでした。

今のWiiの普及台数は、過去の勝ちハードのPS2やその他に近いですが、その中身はかつての勝ちハードの所有者とは似ても似つかないものなのです。Wiiユーザーは完全に世代交代したニュージェネレーションなのです。(次回に続く)

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